英会話は言い換えが9割!同時通訳者・奥村美里先生の本に学ぶ

同時通訳者の奥村美里先生の著書
『英語は5才児の日本語で考えると面白いように話せる』を紹介します。
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小学・中学生の生徒さん達に会話や作文を教える時、
「言いたいことはあるのに、単語を知らない!」という壁が発生すること、よくありますよね。
もちろん、英語上級者の社会人の方々でも、頻繁にあるでしょう。


奥村先生いわく、「英会話は言い換えが9割」。
本から、例を引用します。
皆さんは、次の2文を英語に直せますか?


①なんとかお力添えいただけないでしょうか?
②電車で痴漢にあった。正解は…


①Could you please help me?
②Someone touched me on the train.


…びっくりするくらい、簡単な英語を使って表現できますよね?
私は①は正解しましたが、
②で”There was a pervert on the train.”の文を思い浮かべました。
pervertという単語は、知らない人も多い難しい単語だと思います。

※そもそも、pervertは直訳は「変態」。
日本独特の電車の痴漢を言いたいなら
(海外では電車に痴漢がいるという話を聞いたことがありません)
“Someone touched me on the train.”の方が、非日本人にはダイレクトで分かりやすいでしょう。


この本の内容は、小・中学生の英会話や作文指導に120%応用できます。
そもそも、英会話が上手、語学のセンスがある生徒さんは、
「これを言いたいけれど、単語がわからない!」というピンチの時、
自分の知っている別の単語で言い換え、角度を変えて表現するのが上手いのです。


かく言う私も、毎週の中国語会話レッスンで、似たような事態が毎週発生します。
先日、中国人の先生に「今年、東京オリンピック開催することをどう思いますか?」と聞かれました。
「反対です」という中国語の表現がわからなかったので、とっさに
“我不想東京奥林匹克、因為危険”
(I don’t want Tokyo Olympic Games, because it is dangerous.)
と言いました。
中国語の「反対です」は知りませんでしたが、
「欲しくないです」と言い換えたのです。
それで中国人の先生には通じました。(自然な言い方かどうかは分かりませんが…)


奥村先生の本には、いろんな言い換えの例が出ていて脳トレになるので、
皆さんにもぜひ読んでほしいです。
(奥村先生のInstagram… ”eigo5saiji”も、毎日そのような英語の言い換えが載っていて勉強になります)