若田さんの英語スピーチ 見どころを解説します

”Being in space, I observed the earth from a renewed perspective.
There are no lines separating countries, nations or states.
From the window aboard the Space Shuttle Discovery,
we are one world and we are one people.”
宇宙にいて、私は地球を新しい視点から見るようになりました。
宇宙から見ると、国と国の間に国境線はありません。
スペースシャトル”ディスカバリー号”の窓から見ると、
私達は一つの世界に所属し、人は一つなのです。

★★★
上記は、日系人宇宙飛行士Ellison Onizuka(1986年、事故死)の言葉だそうです。
現在、宇宙へのミッションに出ている宇宙飛行士の若田光一さんが、
2014年アメリカ大使館でのスピーチで、この言葉を最後に引用なさっていました。

ジョークを交えて、聴衆を笑わせながら、明るく、楽しそうにスピーチする若田さん。

「1962年のケネディ大統領が、素晴らしいスピーチをしましたね!
…あっ、実は私、その時はまだ生まれていないんですけど。」(会場、爆笑)


「宇宙にいる6ヶ月間、寿司が食べられなくて、つらかったです。
それに、野球だって、できなかったんですよ!」(会場、爆笑)

「シャワーも浴びず、水は、おしっこをリサイクルして製造していました。
今日飲んだコーヒーをリサイクルして、明日のコーヒーにしていたんです!」
(会場、爆笑)

しっかり笑わせながら、アメリカ人宇宙飛行士さん達の勇気を褒め称えることも忘れません。
国際協力(international cooperation)の大切さを強調していらっしゃるスピーチに、
胸が熱くなり、ぐっと来ました。

最後に日系アメリカ人宇宙飛行士さんの言葉を引用するなんて、
スピーチの構成もデリバリーも、うまい!…と、唸ってしまいました。

若田さんが日本人初のISS船長に選ばれた理由が、このスピーチで良く分かりました。
たった4分のスピーチに、魅力的な人柄が凝縮されていたからです。
とても感動的なスピーチだったので、シェアさせていただきす。